2020年9月15日カリフォルニア州ナパ・ヴァレー現地配信
(原文リリースはこちら)
ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)は、ワイン業界のあらゆる場面で多様性、包括的な機会均等性の促進に貢献するための新たなスカラシップおよびメンターシップ・プログラムに100万ドルを超える寄付を行うと発表した。
NVVはUNCF (United Negro College Fund) と提携し、有色人種の人がブドウ栽培、ワイン造り、マーケティング、ビジネスなどワイン業界にかかわる学位を取得するための新たなスカラシップを創設した。黒人、原住民、ラテン系民族など、有色人種から候補者を募る。UNCFは少数民族のためのスカラシップを75年間にわたり提供する、最大かつ最も成功を収めている少数派のための組織。NVVは今後5年間にわたり毎年20万ドルの寄付を行うとともに、この初回の投資を上回る基金を設立するための募金を加盟ワイナリーと共に呼び掛ける。
また、非営利業界団体としてワイン・ユニファイ(Wine Unify)とバトナージュ(Bâtonnage)が新たに創設した2つのメンターシップ・プログラムにも10万ドル以上を寄付すると発表した。ワイン・ユニファイのミッションはワイン業界の中で過小評価されがちな少数民族の声を集め、それを増幅し発信することだ。バトナージュはワイン業界において女性や少数派の人種や部族が同等の権利と均等な機会を得て、平等に指導的な立場となれるよう、より積極的で包括的な道を実現するための解決策を探る。
「NVVは世界有数の高級ワイン産地を代表する組織であり、業界のすべての側面において先導者となる努力を惜しみません。」プレジデント兼CEOのリンダ・リーフは話す。「我々は、我が国が今重大な局面を迎えており、長い人種差別の歴史に終止符を打ち、ワイン業界を含め、多様性や包括的な機会均等性を促進する必要があると認識しています。NVVはこの地で働くこと、この地を訪問すること、あるいはこの地で作られたワインを世界中で楽しむことにおいて、我々のコミュニティおよび業界が有色人種の人たちにも開かれ、彼らを歓迎すべきであると強く信じています」。
この宣言の背景にはNVVがナパ郡のメンターシップ・プログラムに対し、ボーイズ&ガールズ・クラブ(Boys & Girls Club)やエイム・ハイ(Aim High)、オン・ザ・ムーヴ(On the Move)などの組織と共に長きにわたり貢献してきた歴史がある。これらの組織は恵まれない立場にある若者の学力格差を埋め、彼らの成功を助けることをミッションとしている。NVVは、9つの非営利団体に今年だけでおよそ2万ドルを提供しており、ナパ郡でのべ4万人以上の子供たちに彼らのプログラムが利用された。
オークション・ナパ・ヴァレーを通じて行われる助成金の使われ方を熟慮することは、人々の多様性、包括的な機会均等性を促進する組織として行う重要な活動である。
「我々はこのコミュニティの活動に誇りをもって取り組んでおり、ワイン業界に長期的に意味のある変化をもたらすことを期待しています。」とリーフは言います。
6月、NVVはメンバーを対象にタウン・ホール・ミーティングをオンラインで行い、有色人種のコミュニティ・リーダーから聞き取りを行った。そのセッション後、多様なブドウ栽培者やコミュニティ・リーダーによるタスク・フォースを立ち上げ、組織として何ができるかを検討した。この調査と深いディスカッションを通じ、タスク・フォースと理事会は教育とメンターシップに重点を置いた一連の活動を立ち上げた。
NVVははじめの5年間にとどまらないスカラシップを維持し、ワイン・ユニファイとバトナージュへの支援を行うため、NVVの加盟メンバーであるかどうかにかかわらず、この活動に興味のある人からの寄付を募っている。
スカラシップへの寄付は直接下記からUNCFに行うことも可能だ。
UNCF: http://give.uncf.org/2020NVV
ワイン業界におけるメンターシップ・プログラム、寄付、メンターおよびメンティーへの応募は以下から。
https://www.wineunify.org/general-inquiry-form-
www.batonnageforum.com/mentorship-program
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組織団体について
550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。
UNCF (United Negro College Fund)はアメリカ最大かつ最も影響力のある少数民族教育支援機関。
Wine Unifyはワイン業界で過小評価されがちな少数派のために多様性と包括性を支援する機関。
Bâtonnage は現場の女性たち、すなわちワインメーカー、畑での労働者、ライター、マーケッター、営業、ソムリエ、コレクター、さらには飲み手までが歴史的に、また現在でも直面する問題とその可能性についてワインのプロおよびワイン業界のサポーターの教育を目指す。
このニュース・リリースに関するお問い合わせ先
ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所
窓口:若下静
Japan@napavintners.com