1981年にナパヴァレーがカリフォルニアで最初のAVAに認定されたことは、専門家が認めています。
ナパヴァレーでワイン造りが始まった初期の頃には、それぞれの畑の土壌や気候条件に最も適したぶどう品種を育てるという概念がほとんどありませんでした。そのため隣り合う畑ではまるでパッチワークのようにさまざまなぶどう品種が植えられていました。ナパヴァレーの名が広まるにつれ、ワインの造り手たちは世界の名だたる産地のワインとナパヴァレーのワインを区別して違いを打ち出したいと考えるようになり、協力してワインを販売することにしました。
今では土壌とぶどうの樹の関係について理解が進み、ナパヴァレーの多様な土壌、気候、地形条件によってヴァレーの中でも地域ごとに特徴的なワインを造れることがわかっています。
こうした多様性を背景に、ナパヴァレーのワインの造り手とぶどう栽培農家は行政に対し、ナパヴァレーをさらに細かいぶどう栽培地域に区分けして地域別に名前を付けるよう要望しました。これがアメリカ政府公認葡萄栽培地域、通称 AVA(American Viticultural Areas)です。
実際にはナパヴァレー自体がAVAで、1981年にAVAとして認定されました。ナパヴァレーはカリフォルニアでは初の、アメリカでは2番目のAVAです。ナパヴァレーAVAはさらに以下16のAVAに分かれています:アトラス・ピーク、カリストガ、チャイルス・ヴァレー・ディストリクト、クームスヴィル、ダイアモンド・マウンテン・ディストリクト、ハウエル・マウンテン、ロス・カーネロス、マウント・ヴィーダー、オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ナパ・ヴァレー、オークヴィル、ラザフォード、セント・ヘレナ、スプリング・マウンテン・ディストリクト、スタッグス・リープ・ディストリクト、ヨーントヴィル、ワイルド・ホース・ヴァレー。
アトラス・ピーク
- 気候: 冷涼で山の影響を受ける。夏はナパ・ヴァレーの谷床平地と比べて5~8℃ほど低い。降霧線より高い場所では夏場に32℃を超えることはまれで、夜間との気温差が小さい。
- 標高: 232m~792m
- 降雨量: 960mm(年間)
- 土壌 : 火山性。赤色の玄武岩が多く、表土は浅い。保水力が乏しいため灌漑は必須。
- 主な栽培品種とその特徴:カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ。
サン・パブロ湾からの影響を受けることと、圧倒的な標高の高さによる冷却効果と、西日や木陰の少なさからくる暑さで、バランスが保たれている。このため、カベルネ・ソーヴィニヨンは熟して力強く、色が濃いながらも、きわだった酸味を保っている。ワインにはほこりっぽさや鉄っぽさを感じることが多い。
カリストガ
- 気候: 時期により温暖から高温。夏場は日中の最高気温が38℃を超えることもある一方で、午後から夕方には太平洋のチョーク・ヒル・ギャップから涼しい風が吹き込み、6℃にまで落ち込む。
- 標高: 92m~370m
- 降雨量: 965mm~1,500mm(年間)
- 土壌: ほぼ完全に火山性。山腹斜面は岩石の多いローム層、扇状地は砂利や小石の混じったローム層、谷床の中央部は粘土やシルトを主体とする土壌。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ、プティ・シラー、カベルネ・フラン。
山に囲まれたカリストガは、サン・パブロ湾から離れているために湾の冷却効果が弱く、高温の環境である。色が濃く、深い味わいの、熟したリッチな赤ワインができる。一方、高山から風が流れ込む北東部の峡谷などは冷涼なミクロクリマで、果実は熟すのが遅く、酸は保たれ、エレガントなワインとなる。
チャイルス・ヴァレー・ディストリクト
- 気候: 夏の日中は28.8~31℃ととても暖かいが、標高と夏の夜霧の影響で夜はかなり冷え込み10℃を下回る。冬と春は寒く、さらに強風に見舞われるため、オークヴィルなどの谷床平地よりも収穫は遅い。
- 標高: 182m~366m
- 降雨量: 880mm(年間)
- 土壌: 谷床平地は海洋の土壌を起源とするシルトと粘土で構成され、主に肥沃な沖積土。山腹斜面は、肥沃度がやや弱まり、粘土質ロームや石の混ざった粘土が多い。海洋の土壌を起源とする土が多いが、火山性土壌も散在する。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ジンファンデル。
標高が高い分、気温が低くなるものの、完全に山に囲まれているため、熱気の逃げ場がなくオーブン状態になる。ブドウの多くがナパ・ヴァレー産のキュヴェにブレンドされるため、チャイルス・ヴァレーのワインの味を定義するのは難しいが、チャイルス・ヴァレーのブドウだけで造られた希少なワインは、風味が非常に豊かだが、高い標高と長い生育期間のおかげでエレガンスを備える傾向にある。
クームスヴィル
- 気候: サン・パブロ湾に隣接していることから天候は穏やかで、盛夏には日中の平均最高気温が他の地区と比べて5℃も下回ることもある。気温の上昇も他の地域と比べるとゆるやか。
- 標高:30m~305m
- 降雨量: 650 mm(年間)
- 土壌: 主に風化火山岩と地域を囲むヴァカ山脈からの風化堆積物。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ。
サン・パブロ湾に近いため、北に位置するAVAに比べて気温が低い。つまり、遅めの時期に、ブドウのフェノールの熟度が高い状態で収穫することができる。そのため、適度なアルコールと爽やかな酸味を保ちながら、やわらかなタンニンとブラックベリーやブラックカレントなどの色の濃い黒系果実の香りがたっぷりと感じられるワインが多い。
ダイアモンド・マウンテン・ディストリクト
- 気候: 地形と標高の関係でやや温暖で、谷床平地よりも最高気温は低く、最低気温は高い。生育期の気温は10℃から32℃。
- 標高: 130m~530m
- 降雨量: 1,350mm (年間)
- 土壌: 隆起した土壌は火山性で、色は赤く非常にキメが細かく砂のような土が多い。風化した堆積土と火山性土壌。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ。
ナパ・ヴァレーの北端の温暖な地域に位置しているが、ダイアモンド・クリークの川の流れによって、丘の中腹に冷たい空気の通り道ができているため栽培期間が長くなり、収穫期の終わりの気温の急上昇が抑えられている。この要因に加え、高い標高と痩せた土壌が、強いタンニンと明るい酸味が豊かで、力強く完熟したワインを生み出す。
ハウエル・マウンテン
- 気候: 谷床の東側に位置し、降霧線よりも高い場所にあるため、他の地区よりも暖かく乾燥していて日照時間が長い。海の影響をほとんど受けない。
- 標高: 427m ~792m
- 降雨量: 1,250mm(年間)
- 土壌: 主に火山性土壌で表土が浅く痩せている。水はけがよく、肥沃度は低い。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ジンファンデル。
霧の上に位置し、台地状になっているため、多くのブドウ畑に太陽の光が燦々と降り注ぐ。そのため、生産者によって、濃厚であらゆる要素がリッチなものから、香り高くタンニンの強いものまで、さまざまなタイプのワインが生産される。
ロス・カーネロス
- 気候: 冷涼で、サン・パブロ湾からの海風と西のぺタルマ・ギャップからの風が吹きぬける。夏でも最高気温が27 ℃を超えることはまれで、日中と夜間の気温差はあまり大きくない。
- 標高: 0m~213m
- 降雨量: ナパヴァレーでは最も少なく年間100mmに満たない。
- 土壌: 粘土が多く全体的に表土はとても浅い。北に行くにつれてローム土、特に斜面の沖積土が多くなる。堅い粘土の岩盤があることからブドウの根が深く伸びることが難しく、そのために収量が少ない。
- 主な栽培品種とその特徴:シャルドネ、ピノ・ノワール、メルロ。
サン・パブロ湾の上に位置するため、ナパ・ヴァレーの中でも非常に冷涼な地域。内陸部は温暖だが、冷涼な風と霧のおかげでピノ・ノワールとシャルドネの栽培に理想的。ソノマ・コーストやサンタ・クルーズ・マウンテンズに比べるとかなり気温が高いため、ピノ・ノワールは熟してまるみを帯び、チェリーの要素を軸にもつリッチな味わい。シャルドネは力強く、ミネラル感豊富な明るいワインが多い。
マウント・ヴィーダー
- 気候: 冷涼から温和。ブドウ畑のほとんどは降霧線より高い位置にあり、谷床平地と比べて夜は暖かくて日中は涼しく、昼夜の気温差が小さい。真夏の最高気温は通常 29℃ぐらい。
- 標高: 152m~792m
- 降雨量: 875mm(年間)
- 土壌: 太古の海底が隆起した堆積土。表土が浅く全体的に水はけは良い。土の酸度が高く、肥沃度は低い。土質は砂または砂混じりのローム土。
- 主な栽培品種とその特徴:カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ。
サン・パブロ湾に近く、ほとんどが東向きの急斜面で穏やかな朝日を浴びるため、ナパの山のAVAの中で最も冷涼。カベルネはタンニンと酸味が非常に強く、素晴らしい熟成が可能。多くのカベルネに、独特のミント感がある。
オーク・ノール・ディストリクト・オブ・ ナパ・ヴァレー
- 気候: 温和から冷涼。海風と霧が昼前まで残ることもある。夕方前に風が吹くことが多いため、谷床の北部よりやや涼しい。真夏の最高気温は 33℃まで上がることもあるが、夜には10℃前後まで下がる。
- 標高: 0m~244m
- 降雨量: 900mm(年間)
- 土壌: ドライ・クリークにより形成されたナパ・ヴァレー最大の扇状地がこの地区の最も大きな特徴。北西部は小石混じりの火山性土壌で、南部、東部は、小石の混ざったシルト(粘土)質ローム土。
- 主な栽培品種とその特徴:カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、メルロ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・ブラン、シラー。
谷床のアペレーションで土壌が深く肥沃なため、ワインは非常にフルーティーでチャーミングな傾向(山のワインに感じる強いタンニンとは異なる)。サン・パブロ湾に近く、ブドウの生育期間中はほとんど常に霧に覆われているため、温暖な地域ではない。ナパ・ヴァレーの中でもエレガントで控えめなワインになる傾向。
オークヴィル
- 気候: 適度に温暖で、真夏の気温はよく34~35.5℃まで上がる。夜間と早朝に発生する霧の影響を強く受け、酸味のしっかりした果実ができる。オークヴィル地区の東側は午後の暖かい日差しを浴びる。
- 標高: 40m~305m
- 降雨量: 875mm(年間)
- 土壌: 西側は有名な沖積土壌で、小石の混ざった堆積ローム土が多く含まれている。東へ行くほど火山性の重い土へと変わる。肥沃度は低いか普通。表土はかなりの深さがあり保水力は平均的。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ、シャルドネ、カベルネ・フラン。
ナパ・ヴァレーの中心に位置しているため、北部の暑さと、湾の霧や風による冷却効果の両方の影響を受ける。カベルネを中心とした谷床のAVA(セント・ヘレナ、ラザフォード、オークヴィル)の中でも、よく熟してパワフルでありながら、きわだったフィネスとエネルギーを示す。午後の強い日差しが当たらない西側の丘陵地では、ワインはより内向的でミネラルが豊富な傾向がある。午後の日差しを浴びている火山性の東側の丘陵地では、ほこり、鉄、ドライフルーツの要素をもつ。
ラザフォード
- 気候: 適度に温暖。若干朝霧の影響を受ける。西側の堆積段丘は夕方の西日があまり当たらず、さらに午後に海から流れ込む海風のためにやや涼しい。オークヴィルやスタッグス・リープ・ディストリクトよりは平均的に暖かい。夏の最高気温は通常34~35.5℃で、夜間との気温差が激しい。
- 標高: 47m~152m
- 降雨量: 950mm(年間)
- 土壌: 西側の堆積段丘は小石や砂の多い堆積土と沖積土。保水力があり肥沃度は普通。東側は火山性土壌が多く、表土は適度に深くてより肥沃。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ。
ナパ・ヴァレーの最も幅広い部分に位置しているため、谷床のAVAの中で最も豊富な太陽の光を浴びる。ソフトなタンニンと凝縮した果実味をもつ、フェノールが熟したワインができる。ベンチランドは、砂利質の深い土壌で、暑い日差しから守られているため、高貴さとエレガンスさをもつワインになる。
スプリング・マウンテン・ディストリクト
- 気候: 標高や方角により冷涼から温和。ほとんどの畑は降霧線より高い場所に位置し、谷床平地に比べると夜は暖かく日中は涼しい。真夏の最高気温は通常29℃に達する。
- 標高: 183m~792m.
- 降雨量: 1,250mm(年間)
- 土壌: 主に堆積土で風化した砂岩・シェール(頁岩)、ローム土に覆われ、砕けやすい土質。水はけがきわめてよく、肥沃度は低い。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン、シャルドネ。
岩だらけの外観で、ブドウ畑は小さく、点在し、森に囲まれていることが多い。森に囲まれているため、日陰などでブドウの樹を保護することができ、東向きの丘と似たような環境となる。標高の高さにより暑さが和らぐ。カベルネは、かなりタンニンが強く熟成に適しており、エレガントで果実味が強すぎないのが特徴。
セント・ヘレナ
- 気候: 西側の山に守られて霧や涼風の影響が薄れるため、温暖。谷床の北部は細く狭まり、斜面からの熱の照り返しがある。真夏の最高気温は35~37℃に達することが多い。
- 標高: 46m~145m
- 降雨量: 950mm ~1,010mm(年間)
- 土壌: 南と西の境界は小石や粘土の多い堆積土が主で、肥沃度は低く、保水力は並。北と東へ行くほど火山性の土壌が多くなり、表土は深くなり肥沃度が増す。
- 主な栽培品種とその特徴:カベルネ・ソーヴィニヨン、ジンファンデル、ソーヴィニヨン・ブラン、メルロ、プティ・シラー。
谷床の北側に位置しているため、朝霧がときどき発生する程度で、非常に暑い。カリストガより暑いことがほとんどである。気温が高いためにカベルネ・ソーヴィニヨンはアルコール度数が高く、きわめて凝縮感のあるリッチなワインになる傾向。スポッツウッドのように、マヤカマス山脈によって保護されている西部のベンチランドで、よりエレガントなスタイルのワインを造る生産者もいる。
スタッグス・リープ・ディストリクト
- 気候: 適度に温暖で、午後に海から吹く風が、スタッグス・リープの岩肌の放射熱や、周囲の山腹斜面の照り返しによって温められた空気を冷ますエアコンの役割を果たす。真夏の最高気温は37.7℃に達することもあるが、通常は34~36℃。
- 標高: 0m~123m
- 降雨量: 750mm(年間)
- 土壌: 平坦地は火山性で小石の混ざったローム土。山腹斜面は岩が多い。堅い粘土の岩盤があるため肥沃度は低いか普通。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、ソーヴィニヨン・ブラン。
スタッグス・リープのワインは、「ベルベットの手袋をはめた鉄拳 (iron fist in a velvet glove)」として知られている。谷間の低い位置にあるため、サン・パブロ湾からの風や霧が定期的に入り込み、冷涼な環境を作り出していること。また、丘と川沿いの崖が風の通り道になっていることが理由。風速が一定以上になると、ブドウの樹は活動を停止し、光合成や成熟が遅れる。これにより、栽培期間が大幅に延長され、柔らかな果実味と熟したタンニンをもちながらも、強い酸味が感じられるワインとなる。
ワイルド・ホース・ヴァレー
- 気候: 高い標高と近接するサン・パブロ湾の影響により、ナパ・ヴァレーの栽培地域の中で最も気温が低い。カーネロスを通過した空気の温度は、ワイルド・ホース・ヴァレーに到達するまでにさらに5℃下がる。
- 標高: 259m~650m
- 降雨量: 940mm(年間)
- 土壌: 火山性。玄武岩が多く、表土の浅い赤土に覆われる。保水力が乏しいために灌漑は必須。
- 主な栽培品種とその特徴:ソーヴィニヨン・ブラン、シャルドネ、ピノ・ノワール。
生産量が非常に少ないため、一般化することは難しいが、標高が高く、湾に近い南側に位置しているため冷涼。シャルドネやピノ・ノワールの植樹がカベルネ・ソーヴィニヨンよりも多い。シャルドネとピノ・ノワールは、熟した果実味があるという点ではカーネロスに似ているが、標高が高いために酸味がやや強い傾向。
ヨーントヴィル
- 気候: 温和で、海からの涼しい風と霧の影響で夏の午前中は涼しく、午後はサン・パブロ湾から吹く強い風により谷床の北部と比べると過ごしやすい。真夏の最高温度は33℃まで上がることもあるが、夜間との気温差は大きく13℃もの開きがある。
- 標高: 6m~61m
- 降雨量: 800mm(年間)
- 土壌: 主に小石の混ざった粘土質ローム土。堆積土だが、石の混ざった沖積土は肥沃度も適度にある。
- 主な栽培品種とその特徴: カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン。
カベルネ・ソーヴィニヨンから白ブドウまで、ナパの中でも非常にエレガントで洗練された複雑味のあるワインを生みだす。エレガントさは、ヨーントヴィルが常に霧と風が発生する南に位置していることによる。標高が低く、山の影響を受けないため、ワインはしなやか。ラザフォードとオークヴィルを貫くベンチランドがここにも広がっており、カベルネ・ソーヴィニヨンの栽培に非常に適した地域。ワインはラザフォードやオークヴィルのベンチ・カベルネに似ており、繊細なタンニンを持つ複雑な味わいでありながら、気候の影響でアルコール度数が低い傾向。