環境面でのリーダー的な取り組み

ナパヴァレーでは444,000エーカー以上の土地が恒久的にまたは高いレベルで開発の手から守られています。

 

ナパヴァレーのワインの造り手は、土地の利用と管理について最高の水準を設けることで、ナパヴァレーにおける農業の伝統と生活様式を守ってきた歴史があります。ナパヴァレーのワインの造り手たちは、地元に息づく持続可能性(サステナビリティ)の歴史を引き継ぎ、ナパグリーン認定地やナパグリーン認定ワイナリーといったプログラムを通じて環境面でのリーダー的な取り組みを続けています。

 

ナパヴァレー農業保護用地

ナパヴァレーの環境面でのリーダー的な取り組みは1968年から始まりました。ナパヴァレーのワインの造り手をはじめとする地元関係者は、空き地を保護することで地域を将来の過剰な開発から守ろうと考え、アメリカで初となる農業保護用地の制定を思いつきました。この土地区画条例によりナパ郡の肥沃な低地と丘陵地は、農業や開かれた空間として利用されることが最善であると定められました。当初は南部のナパからカリストガに広がる23,000エーカーの土地が農業用地として保護されていましたが、現在は32,000エーカーにまで拡大しています。

もしナパヴァレーが条例で守られていなければ、ナパヴァレーがサンタクララ・ヴァレーと同じ道をたどったであろうことに疑いの余地はありません。テクノロジーと都市開発の象徴となったサンタクララ・ヴァレーには、かつては果樹園とぶどう畑が広がり、ヴァレー・オブ・ハーツ・デライト(心躍る谷)と呼ばれていました。ナパヴァレーが農業保護用地として保護されていなければ、今ごろ世界有数の美しいぶどう畑は高速道路によって分断され、ヨントヴィル、セント・ヘレナ、カリストガには宅地開発の波が押し寄せ、趣のあるダウンタウンは人の寄り付かない寂れた場所になっていたでしょう。

ナパヴァレーの農業保護用地に関する情報や、条例の定める土地利用についてもっと詳しく知りたい方は、以下のビデオをご覧ください。またこの取り組みの40周年を記念して掲載された2008年のナパヴァレー・レジスター紙の記事も併せてご覧ください。

 

流域の保護

低地の保護に加え、さらにナパ郡は広大な土地を「農地」、「流域」、「空き地」(農業流域区分)に指定しました。こうした土地はある意味では低地よりもさらに手厚く保護されることになりました。低地や丘陵地におけるぶどう畑の開発がナパ川流域の土壌を流出させる可能性を認め、ナパ郡は1991年に丘陵地の開発を規制する厳格で包括的な保護条例を制定し、川とぶどう畑の間に十分な距離を保つことが義務付けられました。こうした条例によってナパヴァレーは開発の圧力からさらに手厚く守られ、2012年にはナパ郡の土地のうち444,000エーカー以上が恒久的にまたは高いレベルで開発の手から守られていることがグリーンベルト・アライアンスにより発表されました。

 

土地の保護

田園を田園として残すことは重要であるとの理解にもとづき1976年にナパ郡土地信託が設置され、土地所有者は保全地役権によって、所有する土地を開発から恒久的に保全・保護することが義務付けられました。今日ナパ郡の約10%に相当する55,000エーカー以上の土地が保全地役権によって守られています。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=QZkeIUfyG_s&w=560&h=315]

 

人口増加加圧への対応

1980年、ナパ郡の有権者はSlow Growth Initiative Measure A(緩やかな成長イニシアチブ施策A)を可決しました。これによりナパ郡は基本計画において、ナパ群の成長を年率1%以下に抑える成長管理システムを採用することが義務付けられました。スプロール現象や開発による農地への侵入を防ぐ施策は今日も効力を有しています。

 

ワイナリーとは?

1990年にはナパヴァレーのワイナリーは200を超えました。ワイン産業が拡大を続ける中、何がワイナリーで何がワイナリーではないのか、その定義を明確にする必要に迫られました。ワイナリーの敷地内にレストランを構えることは許されるのか?結婚式や音楽祭を開催しても良いのか?同年、ナパ郡管理委員会はワイナリー定義条例を採択し、ワイナリーの構造とアクティビティについての明確な制限・定義を設け、農地利用を目的とするナパ郡の土地利用規制との整合性を図りました。

 

ナパグリーン認定地とワイナリープログラム

ナパヴァレー・ヴィントナーズは、環境面でのリーダー的な取り組みをさらに一歩前進させ、20以上の業界・環境ステークホルダーのグループや地方・州・連邦規制者と連携してナパグリーン認定プログラムを創設しました。ナパ郡のワインの造り手とワイナリーを対象とした自発的な環境認定プログラムであるナパグリーンは、ナパ川流域を対象にワイナリー特有の慣習を考慮して作られており、プログラムに順守することで地域の環境とコミュニティーに好ましい変化を起こす内容となっています。

 

ナパグリーン2020イニシアチブ

2015年、NVVは、2020年末までに対象となる全ての会員がナパグリーン・ランドまたはナパグリーン・ワイナリープログラムに参加することを目標に掲げました。