ナパヴァレー・ヴィントナーズ、地理的表示についての 知的財所有権の会議に出席

ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)非営利生産者団体は2017年3月28日に知的所有権の使用を推進する国連の機関、世界知的所有権機関(WIPO)の主催する地理的表示に関する情報セッションに参加しました。

情報セッションは第37回商標・産業デザイン・地理的表示に関する常設委員会に合わせて開かれているもので、2017年3月27日から30日までWIPOの拠点があるスイスのジュネーブで行われています。

 

公開討論会ではNVVの弁護士であるディケンソン・ピートマン&フォガーティのスコット・ゲリエン氏がNVVを代表して地理的表示の保護に関する生産者の体験を語ります。生産量においては世界のワイン生産量の0.5%に満たないナパヴァレーですが、世界のワイン業界の知的所有権問題においては主導的な役割を担ってきた実績があり今回の参加に至りました。

 

「これは、均衡の取れた効力のある国際的な知的所有権制度の発展を率いる権威ある団体。その前で、ナパヴァレーとNVVを代表して話ができることを光栄に思います」とゲリエン氏はコメントしました。

 

NVVは20年以上にわたり、ナパヴァレーの名称の不正な利用や消費者への欺まんを防ぐために活動してきました。NVVは、ワインはその土地の産物であり、「ぶどうが本当にナパヴァレーで作られたものでない限り、ワインのラベルでそう表示するべきではない」という指針を貫いています。

 

「ナパヴァレーのワインを選ぶ時には意味があるので」と言うのは、NVVの対政府関係担当官のレックス・スタルツ氏です。「ナパヴァレーという単語には単なる地名以上の意味があります。特定のワイン産地の名称です。私たちは長年にわたり、ワインのラベルを意図的に操作して消費者を欺こうとするたちの悪い業者から消費者を守ることを使命としてきました」。

 

ナパヴァレーは2012年に中華人民共和国で地理的表示ステータスを獲得した世界初のワイン産地です。2007年には欧州連合で初めて欧州圏外のワイン産地として地理的表示ステータスを達成しました。その他オーストラリア、ブラジル、カナダ、インド、イスラエル、ニュージーランド、ノルウェイ、台湾、タイ、トルコでも名称保護が保証されています。

 

NVVは地域のワイン業界団体としては初めて1980年代後半に、カリフォルニア州全土にわたる併用ラベル法を発起しました。また同州のナパ名称法も提唱し、アメリカ合衆国最高裁判所にまで持ち込まれ、同法は長年の法定闘争の末2006年に発効しました。これら2つのラベルに関する法律は、ナパヴァレーの名称の健全性をより強力に保護する上で役立っています。

 

◆ナパヴァレー・ヴィントナーズについて

今では525を超えるワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ること、環境活動をリードすること、そして彼らが故郷と呼ぶナパヴァレーの特別な地を大切にすることの重要性を説き、卓越性を追求してきました。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。

 

<このニュース・リリースに関するお問い合わせ先>

ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静

Email: Japan@napavintners.com

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www.napawine.jp (日本語) www.napavintners.com(英語)