2017年5月13日、1976年に行われた「パリスの審判」の再現ブラインドテイスティングイベント(赤ワインのみ)が東京にて行われました。
主催者はワイン愛好家で形成されるプライベート・クラブClub d’Oenophile(クラブ・デノフィル)です。
今回の審査は、厳密なワインの評価を目的にしておらず、当時評価されたワインが、41年の年月を経て、どのように熟成・変化しているかを楽しみ、ワイン業界の発展を祝う会として開催されました。
審査員は当時と同じ9名で、日本を含む世界各地で活躍するソムリエ、ジャーナリスト、エジュケーター、料理人等で構成(アメリカ人2名、フランス人2名、日本人5名)。ワインはブラインドで試飲され、20点満点で評価されました。
審査結果はナパヴァレーのワインが1位、2位となりました。
当日は、1976年の「パリスの審判」赤ワインの部で最高得点を得たワイナリー、スタッグス リープ ワイン セラーズの設立者であるウォレン・ウィニアルスキ氏も、このイベントに合わせてナパヴァレーから来日しました。審査後のパーティーで当時を振り返りながら、ゲストと共にワイン業界の歴史と発展に祝杯を上げました。
◆審査員(アルファベット順)
江田憲司(衆議院議員)
Eddie Ghelsman(The Wine Library and WHOA Farm Winery/Owner)
Alexandre Jean(Les Facons D’Alexandre/CEO and Sommelier)
村田惠子(ワイン王国/代表取締役社長 兼 編集長)
Yves Ringler(Le Terroir Wine Bistro/Owner and Sommelier)
谷宣英(ホテルニューオータニ/エグゼクティブシェフソムリエ)
徳岡邦夫(京都吉兆/代表取締役社長、嵐山本店/総料理長)
辻芳樹(辻調理師専門学校/校長)
Don Weaver(Harlan Estate/Estate Director)
◆結果(得点順)
Freemark Abbey Cabernet Sauvignon 1969
Mayacamas Cabernet Sauvignon 1971
Château Mouton-Rothschild 1970
Ridge Cabernet Sauvignon Monte Bello 1971
Château Montrose 1970
Château Haut-Brion 1970
Stag‘s Leap Wine Cellars Cabernet Sauvignon 1973
Clos Du Val Cabernet Sauvignon 1972
Heitz Cellars Cabernet Sauvignon Martha’s Vineyard 1972
Château Leoville-Las-Cases 1971