ナパヴァレーの伝説的なワインの造り手、ウォレン・ウィニアルスキが東京で再現されるパリの試飲会でスピーチを行います

2017/5/10カリフォルニア州セントヘレナ現地配信-ナパヴァレーを代表するワインの造り手であり、スタッグスリープ・ワインセラーズの創設者であるウォレン・ウィニアルスキ氏。ウィニアルスキ氏の造ったカベルネ・ソーヴィニヨンは1976年に行われた有名なワインの試飲会「パリスの審判」で優勝を果たし、カリフォルニアワインが世界で認められるきっかけを作りました。今週末、東京でこの「パリスの審判」の赤ワインの部がプライベートのイベントとして再現されることになり、ナパヴァレー・ヴィントナーズを代表してウィニアルスキ氏が来日参加します。

 

イギリスのワイン商人、スティーブン・スパリアーが、フランスのワイン専門家たちによるフランスワインとカリフォルニアワインのブラインド・テイスティングを設定したのは41年前のことでした。審査の結果、ナパヴァレーの2つのワイナリーが出品したワインが見事優勝に輝きました。スタッグスリープ・ワインセラーズ1973年カベルネ・ソーヴィニヨンと、シャトー・モンテレーナ1973年シャルドネが、それぞれのカテゴリーで1位を獲得したのです。

 

この試飲会の20周年にあたる1996年、ワシントンDCにあるスミソニアン国立アメリカ歴史博物館は、試飲会で1位に輝いた2本のワインを収蔵し、ワインは現在「食べ物:発展するアメリカの食卓1950-2000」に展示されています。

 

ウィニアルスキ氏は今回日本で行われる1976年のパリの試飲会の再現とその後の祝賀会に主賓として参加しスピーチを行います。このプライベートで開催される試飲会では当時と同じヴィンテージの10種類の赤ワインが用意され、東京を拠点とするワイン専門家、ソムリエ、ジャーナリストらが参加してその模様を発信します。

 

パリスの審判を再現する試飲会で用意されたワインは、現在東京を拠点に活動する金融サービスの専門家でカリフォルニア出身のワインコレクターであるジョセフ・クラフト氏が数年間を費やして収集したものです。

 

「あれから41年を経て、しかもプライベートの催しとして、あのパリの試飲会の再現を企画する方がいることに驚くばかりです。さらにこのような歴史的な再現を実行するために、何年もかけてこつこつと、当時と同じヴィンテージのワインを十分な数確保したことはまさに驚異的です。この大変特別なイベントに参加させてもらえることを名誉に思い、心から楽しみにしています」とウィニアルスキ氏は語ります。

 

クラフト氏は、かねてから歴史に関心があり、またその中でワインが担った役割に興味を抱いたことから今回使われるワインを収集したと言います。

 

「スミソニアン博物館が1億3千7百万点以上の収蔵品の中から『アメリカを造った物』として最も重要な品を101点選びました。その中にパリの試飲会で優勝した2本のワインが含まれていたことで、あの出来事がワイン業界の全体的な発展に与えた影響や意義をより深く考えるようになりました。私はパリで行われたあの試飲会を、フランスワインとカリフォルニアワインの対決として捉えるのではなく、むしろワイン全体の進歩を反映した、喜ばしい歴史の1ページと考えています。すべてのワインが手に入った時点で株式会社中川ワインの中川さんや、ナパヴァレー・ヴィントナーズ・ワイン同業者団体をはじめとするさまざまな知り合いの助けを借りて、パリの試飲会の再現イベントを企画しました。カリフォルニア出身の人間として、日本でより多くの人にナパヴァレーやカリフォルニアワインの良さを知ってもらいたいという思いがあります。私の出身州で作られる素晴らしいワインの認知度をさらに高めるためにパリの試飲会の再現はいい方法だと思いました」。

 

ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)は、ナパヴァレーにある530以上のワイナリーを擁する非営利同業者団体で、カリフォルニアを拠点に活動し、日本にも事務所があります。ウィニアルスキ氏による今回の日本訪問はNVVが支援します。ウィニアルスキ氏は再現イベントでスピーチを行うほか、東京でジャーナリストやワイン業界関係者と会見し、世界有数のワイン産地としてのナパヴァレーについて自身の見解を語る予定です。

 

「ナパヴァレーはアメリカの宝です。私にはナパヴァレーの自然を将来の世代に残すことに強い思い入れがあり、自然保護活動に取り組んできました。ナパヴァレーで長年ワイン造りに携わってきた人間として、自分の経験や話を語るのはいつでも楽しいことです」と現在88歳のウィニアルスキ氏は語ります。2007年にスタッグスリープ・ワインセラーズを売却し、いまはナパヴァレー南部にあるアルカディア・ワインセラーズの経営者としてカベルネ・ソーヴィニヨンとシャルドネ用のぶどうを栽培しています。ナパヴァレーの農業とオープン・スペースの保護活動に積極的に取り組むウィニアルスキ氏は、生涯を通じて数多くの貢献をしてきました。

 

ナパヴァレー・ヴィントナーズについて

今では530を超えるワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ること、環境活動をリードすること、そして彼らが故郷と呼ぶナパヴァレーの特別な地を大切にすることの重要性を説き、卓越性を追求してきました。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。

 

<このニュース・リリースに関するお問い合わせ先>

ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静

Email: Japan@napavintners.com

Facebook: www.facebook.com/napavintnersjapan

www.napawine.jp (日本語) www.napavintners.com(英語)