ナパヴァレー、ワイン産地の名称保護をイギリスで取得

現地時間2018年5月21日– カリフォルニア州ナパヴァレー現地配信 (原文リリースはこちら

イギリスの欧州連合離脱に先立ち、ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)非営利生産者団体は、ナパヴァレーの名称を保護するための認証マークをイギリスで取得しました。

550のワイナリー会員を擁する非営利生産者団体NVVは、ナパヴァレーの名称を保護することを目的に、アメリカのワイン産地としては初めて地理的表示(GI)のステータスを2007年に欧州連合で取得しました。しかしながら2019年3月29日をもってイギリスが欧州連合から離脱することになり、その後のナパヴァレーの名称保護については保証されていない状態でした。

「NVVは高級ワイン産地の名称保護において主導的な役割を担っています」と、NVVのナパ名称保護委員会の会長でありNVVの取締役でもあるラデラ・ヴィンヤーズの経営者、パット・ストテスベリー氏は語りました。「イギリスで認証マークを取得したことで、イギリスが欧州から離脱した後も、ナパヴァレーの名称保護されることになりました。イギリスは重要な輸出市場の1つです。「ナパヴァレー」のラベル表示があるワインは、これからも期待どおりの銘醸地の誇る品質を安心してお楽しみいただけます」。

NVVは2007年にアメリカのワイン産地として欧州連合で初めて地理的表示のステータスを取得しました。2012年には中華人民共和国で、地理的表示のステータスを取得した世界初のワイン産地となりました。ナパヴァレーの名称は現在12以上の国で保護されています。

2005年には欧米間で締結された「ワイン産地と原産地の保護に関する共同宣言(Joint Declaration to Protect Wine Place & Origin)」でナパヴァレーを含むアメリカの5つのワイン産地と欧州の3つのワイン産地が加わり、産地名称の重要性について政策立案者や世界の消費者の啓蒙にあたる活動に乗り出しました。この「ワイン原産地」連合には現在、高品質のワインを生産する20以上の産地が携わっており、NVVもメンバーの一員として消費者を惑わすラベル慣行をなくすために積極的な活動を展開しています。

さらにNVVは1980年代に地域のワイン生産者団体として初めて全米規模での連結ラベル法を発起しました。またNVVの提唱した「ナパ名称法」は、最終的に最高裁で争われるような長い法廷闘争を経て、2006年に施行されました。ナパヴァレーの名称は、これら2つの名称に関わる法律によってさらなる一貫性が保たれています。

 

ナパヴァレー・ヴィントナーズについて

550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。

 

このニュース・リリースに関するお問い合わせ先

ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静 Japan@napavintners.com