2019年7月9日カリフォルニア州ナパヴァレー現地配信
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ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)の役員会は、6月27日の会議にてポルト議定書に署名しました。ナパヴァレーの「振興、保護、向上」に努める使命に加え、環境活動を牽引する長年の取り組みを受けたもので、これにより、NVVは北米のワイン事業者団体としては初めてポルト議定書に参加する団体となりました。
ポルト議定書は、気候変動の影響は人々の日々の積み重ねにより軽減できる、ということを前提にテーラーズ・ポートのエイドリアン=ブリッジ氏により2018年に発効されました。気候変動を軽減すべく、多種多様な業界が結束し、参加している取り組みです。2018年7月に開かれたオバマ大統領の就任会見にて、この取り組みが正式に開始されました。
「ポルト議定書の新たな署名団体の一つになることで、NVVは、環境活動への取り組みを拡大することになります」とナパヴァレーの生産者であり、NVVの創設者の一人ジョン=ダニエル氏の令嬢であり、ポルト議定書のアメリカ代表でもあるロビン=レイル氏は述べました。「2020年末までにNVVの全正会員がナパグリーン・プログラムに参画することを目指すNVVの意欲的な取り組みのように、NVVにとってポルト議定書は気候変動への更なる重要な一歩となる。」とも述べています。
参加者は「現在行っていることを上回る取り組みをする、環境に良い活動原則を元に取り組みを導く、また、組織の持続性を目指すプロジェクトを実践する」等が盛り込まれた基本文書に署名しました。
ポルト議定書の創設者、エイドリアン=ブリッジ氏は「NVVは環境問題に対し常に先見的に取り組んできた組織であり、ポルト議定書への参加を大変に嬉しく思う」と話しました。また、「ポルト議定書は気候変動を緩和する成功事例を共有するプラットフォームです。NVVの会員は世界中のワイン生産者と共有できるものを沢山持っています。NVVの様々な経験により、世界のワイン業界が挑む気候変動問題への取り組むスピードがはやまることを期待しています。」とも話しました。
ワイナリーで使う水やエネルギーの削減により温室効果ガスを減らすこと等を目的とした、ナパグリーン認証プログラムの創設メンバーであり、長きに渡り熱心に取り組みを行ってきたNVVは、2020年末までにNVV全正会員の同認証プログラムへの参加を2015年に目標に掲げました。今日、70%以上の会員が参加しています。
また、NVVはナパヴァレーの昼夜の平均気温が長年かけてどう変動してきたかを分析する為に、スクリップス海洋学研究所と密接に組んでナパヴァレーの気象科学を主導してきました。2011年に初めて出版された報告書の改訂版は本年末に発表される予定です。
ナパヴァレー・ヴィントナーズについて
550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。
ポルト議定書とは
ポルト議定書は、気候変動の危機に積極的に取り組めるよう、全世界のワイン業界の団結に焦点を定めて発足した国際的なイニシアティブです。
このニュース・リリースに関するお問い合わせ先
ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静 Japan@napavintners.com