ナパ森林火災・メディアアップデート

現地時間2017年10月15日11:45更新 – カリフォルニア州ナパヴァレー現地配信

ナパヴァレーの置かれる状況と、我々のワイン産業に関心をお寄せいただきありがとうございます。数多くの森林火災が発生し、非常に厳しい状況に置かれています。

  • 私たちの最優先事項は、ナパ郡と同様の状況下にある周辺地域の同僚や住民の健康と安全を確保することです。
  • 家屋やビジネス、個々の財産を失った何百人もの方々に対して謹んでお悔やみ申し上げます。命を落とされた方のニュースに心を痛めております。
  • この恐ろしい状況の中、人命救助や建物を守るために即座に救助に当られた方々に謝意を表します。彼らは私たちの英雄です。
  • ナパヴァレーのコミュニティは強い精神を持ち、困難に対して強く立ち向かう力があります。隣人は隣人を助け、私たちはこの厳しい時をも乗り越えていきます。
  • ヒルサイドを中心に、未だいくつかの火災がナパヴァレーおよびその周辺で続いていますが、懸命な消火活動により少しずつ状況が改善されてきました。火災に関する最も正確な情報は、CalFire Incident Reportが提供しています。

現地時間10月15日11:45時点での、確認できている状況は以下の通りです。

被害を受けたワイナリー:

  • ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)の275のメンバーより状況の報告がありました。
  • 本アップデートの更新時点で、20近くのNVVメンバーから、ワイナリー、あるいは外の建物やぶどう畑にある程度の被害があったと報告がありました。
  • 15日より多くのワイナリーが、火災発生後初めて施設や畑に行けるようになります。現地に行ってはじめて正確な状況の確認と報告ができるようになります。
  • 避難命令や通信手段の制限が続き、従業員が仕事場に行くのが困難である状況は解消されていません。先週、ナパヴァレーのワイナリーの大半は休業していました。特に直接的な被害が少ないヴァレーフロアを中心に、10月16日の週からワイナリーの営業が始まると想定しています。訪問の際には、電話で営業しているかどうか事前にご確認下さい。
  • 災害発生から間もないため、ナパヴァレーのワイン産業において、火災が与える経済的影響は予測できていません。

収穫について:

  • ナパヴァレーの収穫期であるために問題を複雑にしています。しかしながら、火災が始まった10月8日の夜までには、ぶどうの90%が収穫されていたと推定しています。作業スタッフを集め、安全を確保してぶどう畑に行くことができるワイナリーは、収穫を続けています。残りのぶどうは、向こう1週間から10日の間に収穫されると思われます。
  • 停電が発生し、従業員が職場へ連絡ができない場合があったため、ワイナリー(特にテイスティングルーム)の運営が難しくなっています。しかし、ほとんどのワイナリーには緊急発電機があり、ワインの生産を維持するのに一躍買いました。
  • カリフォルニアや近隣の州にある被災地外のワイナリー、およそ200軒が支援の手を差し伸べ、#CAWINESTRONG(https://www.cawinestrong.com/)を通じて一丸となっています。
  • 火災発生時にぶどうの樹に残っていた実のほとんどはカベルネ・ソーヴィニヨンでした。ワインメーカーらは、収穫できるほど完全に熟している果皮の厚いこの品種は、火災による煙の影響を受けることはないと報告しています。
  • いかなる状況であれ、ワインメーカーたちは、世界最高峰のワインを造るナパヴァレーの名のためにも、最高の2017年ヴィンテージのワイン造りを行うべく可能な限りの手を尽す構えでいます。

支援をする/支援を受ける方法:

 

ナパヴァレー・ヴィントナーズについて

550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。
※このリリースは本部配信のリリースの和訳です。英語版のリリースはこちら

このニュース・リリースに関するお問い合わせ先

ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静 Japan@napavintners.com