アメリカで最も権威あるワインの先物オークションの落札総額は390万ドル

業界入札者のナパヴァレー愛と2018ヴィンテージが浮き彫りに

オークションの様子
写真提供:ナパヴァレー・ヴィントナーズ、アレクサンダー・ルビン

2020年2月20日カリフォルニア州ナパ・ヴァレー現地配信
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ナパ・ヴァレーで最も高級で最も革新的なワインのオークションがナパヴァレー・ヴィントナーズの主導の下開催され、総落札額390万ドルがナパ・ヴァレーのプロモーション、保護、そして強化に使われることとなった。オークションには厳選された希少なナパ・ヴァレーのワインが次々と出品され、17名の新規バイヤーを含む記録的な71名が落札者となった。

この日まで1週間に渡り開催されたイベントでは教育的な側面を持つテイスティングやネットワーク形成の機会が提供され、世界中から集まったワインのプロたちは相互の、あるいはワインメーカーや2018ヴィンテージのワインとの出会いの機会を満喫した。

カリフォルニア、サンタ・ローザにあるワイン・スペクトラムの創立者であり社長であるグレン・シーゲル氏は「このイベントに参加する理由は単に楽しむため、仲間とのつながりを再確認するため、ワインを発見するため、そしてこのヴィンテージにおいて、様々なフェーズで何が起こっているのか、業界でどんな変化が起きているのか正確に把握するためです。プルミエ・ナパヴァレーを楽しむための方法は沢山ありますから、時間を割いてでも参加する価値があります。」と語る。

この日のイベントには700名を超える国内の認定バイヤーや、記録的な人数の国際的バイヤーが出席し、彼らはナパ・ヴァレーに対する敬愛と、2018ヴィンテージの感想を興奮した様子で口々に語った。

「今週テイスティングした2018のヴィンテージは、それはもう素晴らしいものでしたよ」落札者の一人であり、スイス、チューリッヒにあるナパワインLTDの創設者で代表のグレゴール・グレベールはこう話し、「骨格、パワー、構成、凝縮感はまさに最高のワインと言えますね。素晴らしい品質ですよ。私にとってはこのヴィンテージは99点か100点ですね」。

収集された出品ワインの90パーセントは2018ヴィンテージのもので、豊満でバランスが良く、ドラマと味わいの深さに定評がある。

「一言でいえば、このヴィンテージは円熟した美しいヴィンテージであり、素晴らしいアロマと凝縮された色合い、テクスチャを感じる余韻を見せつけてくれます。出品ロット一つ一つで多くの人が競い合いましたが、譲り合いや寛容さが見え隠れするのがこのナパ・ヴァレーのコミュニティの良さですね。」と話すのはキャピトル・グリル・レストランも所有するダーデン・レストラン・グループのディレクター、ブライアン・フィリップスだ。

毎年開催され今年第24回となるこのオークションでの高額落札ワインは以下の通り。ラッド・エステート、ダリオッシュ、シェーファー・ヴィンヤード、シルヴァー・オーク、ルイス・セラーズ、オーヴィッド・ナパ・ヴァレー、ZDワインズ、TOR、シャペレ・ヴィンヤード、サン・スペリー・エステート・ヴィンヤード&ワイナリー、トカロン・ヴィンヤード・カンパニー、ファヴィア・エリクソン・ワイングローワーズ、ヴィアディア・ヴィンヤーズ&ワイナリー、JCBバイ・ジャン=シャルル・ボワセ、スポッツウッド・エステート・ヴィンヤード&ワイナリー、ダックホーン・ヴィンヤーズ、ロバート・モンダヴィ・ワイナリー。

プルミエ・ナパヴァレーに出品されるワインの各ロットは数量が限定されており、少ない時には60本、最大でも240本程度だ。ボトルには通し番号がつけられ、1本1本にワインメーカーがサインをしているため、希少なボトルを追い求める収集家にとっては格別な魅力がある。

「ナパ・ヴァレーというと一つの地域と捉える人もいるかもしれませんが、実際には16の栽培地域に分かれていて、それぞれがユニークな試みを行っているのです。」と話すのはかつてのオークション・チェアであり、ファヴィア・エリクソンズ・ワイングロワーズのワインメーカーでもあるアンディ・エリクソンだ。「これほどまでに天候が完璧なヴィンテージでは、あらゆる要素が際立ちます。ナパ・ヴァレーがもたらす豊潤さと多様性が手に取るように伝わってくるはずです。」

「結局のところ、ワイン・ビジネスは人間関係なのです。」ナパヴァレー・ヴィントナーズのプレジデント兼CEO、リンダ・ライフは語る。「ブドウ栽培者とワインメーカー、ワインメーカーとバイヤー、バイヤーと消費者。ナパヴァレー・ヴィントナーズではこの1週間、時間とエネルギーを注ぎ、心を砕いてそれらのつながりを構築してきましたし、この先もずっとその努力を続けます。今日のオークションではそれを感じて頂けたのではないでしょうか。この1週間が大成功に終わったこと、そしてオークションの総落札額にも私たちは大いに満足しています。」

プルミエ・ナパヴァレー 2020に出品されたワインの詳細や画像のダウンロードはpremierenapavalley.comで、この1週間のハイライトは各ソーシャル・メディアのハッシュタグ#PNV20でご覧いただけます。

ナパヴァレー・ヴィントナーズについて

550ものワイナリーが加盟する非営利生産者団体ナパヴァレー・ヴィントナーズは、1944年に設立されて以来、一貫して最高品質のワインを造ろうと努力してきました。自身の故郷であるナパヴァレーの特別な大地を大切にし、環境活動にも積極に取り組み活動しています。詳しくはwww.napawine.jp(日本語)またはwww.napavintners.com(英語)をご覧ください。

このニュース・リリースに関するお問い合わせ先

ナパヴァレー・ヴィントナーズ 日本事務所 窓口:若下静 Japan@napavintners.com